夏季合宿

2/5
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
よくある塾の夏季合宿 東京や千葉の全教室から生徒集まって、互いに競い合うライバルとして頑張る…らしい 当然、K先生も来た なかなか位が高い立場だったような気がしたが、それは気のせいにして…と バスの中でクラスが発表される 当然、多くの人が参加するため、クラス分けは必然的にしなければならない 1番上のクラスの数学はK先生が担当 1番下のクラスの数学もK先生が担当 間のいくつかのクラスは他の先生が担当した 当然狙うは1番上のクラス その頃から既にK先生の授業の魅力に、どうしても受けたいという気にさせられた 自信はある クラス分けの判断基準は、5、6、7月に行った月例テストの結果次第 そのうち6月と7月の数学のテストは、全教室で唯一の満点だった 授業のクラス分けの冊子が渡される 冊子にはいろいろ書いてあり、日程(合宿の予定)や時間割り… クラス分けの結果は最後のページ 結果は… …2組 1組ではなかった 原因は、5月の国語だろうか ただ呆然と、気を紛らわすかのように時間割りを見る 友達も僕が2組だと気付いたようで、例のふざけるのが好きな友達の励ましと文句の中間のような言葉が聞こえた 「おいおい、こいつ(別の友達)○○より点数悪かったのに1組だぜwwwこいつ落として○○上げろよw意味わかんねー」 ※他の友達との会話で直接僕に言ったわけではない 僕の耳を軽く素通りした感じがしたが、言葉はありがたかった やはりいいやつだ 「おい、●(彼は普段僕の名前を直接呼ぶ時は、下の名前だけで呼ぶ)、気にすんなよ!ドンマイだな(笑)」 「あぁ(笑)」 大して気にかけてないフリをするのが精一杯だった
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!