0:万葉

2/3

61人が本棚に入れています
本棚に追加
/130ページ
ワタシ、×× ××は包丁を手にしながら、優しく抱擁されていた。 頭を撫でられながら褒められている。 ワタシはただ、言われたとおり、包丁をお腹に刺してあげただけなのに。 そうなんだ。褒められるのって、とっても簡単なんだ。 ワタシは今、とても嬉しい。 手に残る感触がくすぐったく感じる。 「……さあ……、もっと掻き回して……」 新たなお願いを聞き届けたワタシは、刺したままの包丁を横に動かす。 快感の呻きが聞こえる。 包丁を上に持ち上げる。 悦楽の叫びが聞こえる。
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加