1:断絶

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私の一日は客室で目覚めるところから始まる。 部屋は五階の505号室。 この部屋に何か思い入れがあるわけではない。ただ、部屋を転々としているだけ。 部屋の掃除はしていないから、埃っぽいしカビ臭い。 けれど、構わない。 多少、汚れている方が落ち着ける。第一、掃除など意味がない。 どうせ、長くは使わない部屋なのだから。
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