親友

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数日後、裕子から電話があった。 裕子「恭子から面白い話を聞いたよ。」 私「何?」 裕子「ほら、この前言ってたK子の話。」 私「何を聞いたの?」 裕子「あのね、恭子も卒業してからはK子と会ってなかったんだって。K子は同窓会も欠席だったから。でも、数週間前に恭子がダンナ様や子供たちと夕食を食べに行った店でK子を見たんだって。M町にオープンしたパスタの店で。」 私「知ってるよ。ウチの近所だもん。それで?」 裕子「男と一緒に来てたらしいよ。私たちより かなり年上のウルサそうなオヤジ。それで、恭子も声かけなかったんだって。なんだか愛人関係みたいな雰囲気だったらしいよ。」 私「そうなんだ。教えてくれて、ありがとう。また連絡するから。」 恭子の勘が当たってれば、K子は どこかのオヤジの愛人で、そのオヤジに内緒で うちのダンナと浮気してることになる。 まさか、そんな大胆な。真実ならダンナは承知してるんだろうか?だから『秘密の隠れ家』が必要なのか? ダンナに直接確かめたかったけれど、あの女の話題を出すのは嫌だった。 ちなみに、恭子も うちのダンナとは何度も面識があるので、K子と一緒にパスタを食べに行ったオヤジは ダンナとは別人であることは間違いない。
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