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小さな幸せを見つけた時、
僕は一つカレンダーに○を付ける。
今月はやっと1つ○を付けられた。
カレンダーには1つの小さな○と
大きな×が3つあった。
僕はペンをいつもより少しだけ強く握った。
×の横に×を書き足す。
小さな○を12個の×で囲んだ。
×でページを埋め尽くした。
ほら○が目立った。
「人生も同じこと、確かなものは何もなく、運命に弄ばれ貧乏も権力も氷のように無に帰する。 恐るべき空虚な運命よ、おまえは車輪の如く回ってゆく。 」
『詩歌集カルミナ・ブラーナ 第1章 おお、運命の女神よ』より
「oh サランラップ」
上手に密閉された。
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