名前なんてきめてない

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空が透き通って見える冬のある夜、犬を連れた一人の少年が自宅の前にある公園の前をいつものように歩いてた。 少年はなんとなく横を見るといつもとは、違った光景が目に映った。 まったく人気の無い公園のブランコに珍しく、人影が居た。 人影は何かに気づいたらしくて 少年のほうに向かって走ってきた。 人影が近づいてくると段々とその姿が顕わになった。 人影は、黒っぽいブレザーを着ている。ブレザーと同じ色をした髪。夜空と溶けて見えそうな色をした腰にまで届きそうなくらい長いポニーテールの持ち主。 少女は少年に近づくとすぐにしゃがみ込んだ。 「わぁ~可愛い。」 少女はしゃがみ込むとすぐにニコニコしながらそう言い、少年の飼い犬の頭を撫でた。 『君は誰?』 少年は自分の飼い犬を撫でている少女を見つめ首をちょっと傾げながら聞いてみながら、少女はちょっと頭を上げ少年に猫が威嚇するような目で少年を睨み口を開けた 「日本人のくせに生意気だね、自分から名乗り上げてよね。侍は昔そうしていたでしょう!?昔はそれが礼儀だったのよ!礼儀知らず!!」 少女は不機嫌そうに言い終わるとまた視線を犬に戻し犬と遊ぶのを再開した。 『俺は、霧原空だ。君は?』 「教える義務はない。」 少女は吐き捨てるようそう言いはながら犬との遊びをやめず。 「可愛いそうな…ワンちゃんこんなアホな主人が飼い主とは神様も最低な奴だね。」 空はその言葉を聞くと犬にさっさと行くぞって言うようにリードを引っ張り始め 犬との散歩邪魔者の居ない神聖な時間、その神聖な散歩を再開しようとしたが、空は犬と歩くと少女は付いてくる。 まるでどこかのゲームで仲間が勇者様に付いてくるように、主人公が止まると仲間も止まるみたいに 空が止まると犬と少女も止まる。 「ワンちゃんの名前は?」 『自分から名乗れよ。』 空は後ろから声をかけられたので一旦歩くの止め、少女のほうを振り向きそう聞いた。 「霜月…紗夜…。」 紗夜は自分の名前を名乗るのが嫌そうな顔で自分の名前を言い 自分の名前を言い終わると紗夜は空の顔を早く教えなさいって目で訴え始めた 『レオンだ。』 空はそう言うとリードをてから放した。 リードが空の手から放されるとレオンと呼ばれた犬は紗夜の方に歩いていく。
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