第一章 生 存

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「…ん………」 ゆっくりと目を開ける。 「…………!!」 仰向けに寝ていた為、自然と澄み渡った青空が視界に入ってきた。 「………どこだ?」 俺は眼を動かし、周りを見るが全く見覚えがない。 「…………」 どこなんだここ。何で俺はこんな所で寝てたんだ? 色々な疑問が浮かんでくるが取り敢えず立ち上がろうとする……… 「いっ!!」 ――が身体を動かそうとすると痛みが走る。 「いってー!!なんだよ!何で俺傷だらけなんだよ!!」 痛みのせいでつい声が大きくなる。 だがこのままというワケにもいかず、俺は無理矢理身体を起こした。 「……あーっくそ!!マジで痛ぇー」 左腕を擦りながら立ち上がり再度周りを見回す。 森……いやジャングルか? 痛みを堪え何故ここにいるのか考えていた。 「……旅行…………」 - ドンッ!!! - その瞬間、地震の様な爆発音が響き渡った。 「な、なんだ!??」 狼煙の様な黒煙が上がっている。 「あっちか!!」 俺は嫌な予感が過り、上空に立ち上る黒煙めがけ、地を蹴って走りだした。
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