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「…ん………」
ゆっくりと目を開ける。
「…………!!」
仰向けに寝ていた為、自然と澄み渡った青空が視界に入ってきた。
「………どこだ?」
俺は眼を動かし、周りを見るが全く見覚えがない。
「…………」
どこなんだここ。何で俺はこんな所で寝てたんだ?
色々な疑問が浮かんでくるが取り敢えず立ち上がろうとする………
「いっ!!」
――が身体を動かそうとすると痛みが走る。
「いってー!!なんだよ!何で俺傷だらけなんだよ!!」
痛みのせいでつい声が大きくなる。
だがこのままというワケにもいかず、俺は無理矢理身体を起こした。
「……あーっくそ!!マジで痛ぇー」
左腕を擦りながら立ち上がり再度周りを見回す。
森……いやジャングルか?
痛みを堪え何故ここにいるのか考えていた。
「……旅行…………」
- ドンッ!!! -
その瞬間、地震の様な爆発音が響き渡った。
「な、なんだ!??」
狼煙の様な黒煙が上がっている。
「あっちか!!」
俺は嫌な予感が過り、上空に立ち上る黒煙めがけ、地を蹴って走りだした。
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