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何の団体か分からないが助けてくれているのか?
出来るだけ良い方に考えるようにしていた。
しかしどうしても嫌な予感が拭いきれない。
何故なら……皆の格好……
可笑しな宗教団体なのか?
いやそんなことはどうだっていい。だが、あの力をどう説明する?
手品か?いやまさか……手品はあくまでショーだ。こんな緊急時にやることじゃない。
じゃあ、今のは?
あーくそっ考えてもラチがあかねぇ。
奴らに着いていけば何か分かるか?
軽く深呼吸をする。
……よし。
――まさにその時だった。
「БΔΗΙΛΜ!ΕΖΜΞΦΥ
!!!」
ビクッ!!
……油断した!!
背後を全く気にしてなかった俺は完全に意表をつかれていた。
- ドクッドクッドクッ -
汗が頬をつたう。
「………」
明らかに居る背後の何かは最初の一言を言ったっきり何も喋らない。むしろ呼吸の音さえ聞こえない。
- ドクッドクッドクッ -
俺は沈黙に耐えきれず、ゆっくりと振り返った。
――!!
そこには、鼠色の鎧を着た厳つい男が立っていた。
「ΘΚΛЖИЙКЛ!!」
鎧男は大声で叫びながら俺の喉仏に槍を突き付ける。
俺はすかさず両手を挙げ………
「怪しい者じゃありません!!ただの――」
- ドコォ!! -
全て言い終える前に地面に叩きつけられ、手錠の様な物をかけられた。
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