第一章 生 存

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そのまま鎧男に連行され、俺は白銀鎧の女性の前までやってきた。 「………」 俺は何も言わず女性を見据える。 「ЙΛΕ$%КМЛН?」 女性は穏やかな口調で話し掛けてくるが、全く言葉が分からない。 「………」 俺は何も答えられずただ黙ってその場に立っていた。 すると何を思ったのか彼女は再び目を瞑り、ゆっくりと喋りだした。 「……МЛЖЁПР……ЧШЖ」 次第に薄い緑色の光が俺の身体を優しく包み込み、溶けるように消滅した。 ん?…何をされたんだ? 身体を見回すが何かされた形跡はない。 「……私の話が通じますか?」 ……!!! な、なんだよ?話が出来るんじゃないか。 これで何とか誤解は解けそうだな。 「はい、通じます」 俺は言葉が通じた事で安心しきっていた。 「良かった……では何点か質問させて頂きます、宜しいですか?」 ――事情聴取か? 「はい」 俺が答えると先程まで穏やかだった口調が一変し、威圧的に変わった。 「貴方はランフォード帝国の人間ですか?」 「…………へっ?」 あまりにも予期せぬ質問に間抜けな顔で答えてしまった。 「貴様!!アリシア様が問うておるのになんだ、その態度は!!!」 どうやら白銀鎧の女性はアリシアという名前らしい。 声を荒げたのはそのアリシアの隣に立っていた男だった。 「………」 なんだこいつ?態度デカイな。俺は別に変なこと何も言ってないだろうが。
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