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待て・・・。
「隠れろー!」
ガシッ
「わっ!ちょっと先輩!?」
律子は再び宮本を物陰に連れ込んだ。
「頼む・・・信じてくれ」
律子は、目からこみあげてくる何かを我慢して、宮本の手を力いっぱい握りしめた。
「先輩・・・」
こんな律子を初めて見たのか、宮本は動揺し、律子に対して、何と言えばいいか分からなくなっていた。
そのとき、
「宮本、早く来い!」
隊長が苛立った様子でこっちに向かってきた。
と同時に、律子は宮本の手をさらに力を込めて握りしめた。
「死にたいのか?」
「ちょっ、先輩」
「この糞女~!高潔なる日本男児を、」
ダダダダダダン!
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