逃走

7/10
前へ
/120ページ
次へ
「こちら、第6分隊、拠点前に12.7mm機関銃が行く手を阻んで動けません。至急RPG‐7と兵員16名を要請します」 『了解、地下壕から補充する』 「了解、お手数かけます」 律子は無線を切り、再び立ち上がった。 「宮本、向こうから約20分後、援軍が来る」 「それが、どうしたんですか?」 宮本が、うずくまっている姿勢から顔を上げた。 宮本には、信じられない光景が広がっていた。 律子は、宮本に向かってAK‐74を構えながら見下ろしていた。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加