濁った太陽

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「了解、我が隊は迂回し、拠点を制圧します」 隊長は土嚢を飛び越え、銃弾をかい潜って路地に入っていった。 律子達も隊長の後を追うように路地に入ろうとした。 そのとき、 チュン 「あぅっ」 律子の目の前で走っていた仲間が頭を撃ち抜かれ、どぅと倒れた。 「うっ」 その死体に躓き、律子は倒れた。 「寺本、急げ!」 路地から隊長が大声で叫んだ。 「言われなくたって・・・」 ぶつくさと呟き、乾いたアスファルトの上をほふく前進しようとしたそのとき、 「寺本、危ない!!」 誰かが叫んだ。 律子「えっ?」 タァン
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