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―――ファンシーな音楽が、嫌でも耳に入ってくる。 怠い体を無理矢理起こして視界に入ったモノは、パステルカラーの建物だった。 見ているだけで、目が回るような光景が広がっている。 (……ここは…どこだ…?) 鮮やかな光景の中に、一人の少年がいた。 彼は全身黒色の学生服を身に纏い、いささかういているようにも見えた。 (俺は遊園地にでも来てたのか?…でも、なんで学ランなんかで…) 少年が立っているそこは、少し狭い広場のような所だった。 彼の後ろには立派な噴水があり、湧き出る水は七色に輝いていた。
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