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「お~い、誰かいねぇのか~?」 少年の問い掛けに答える者はいなかった。 (てか、ここ人いんのか?) いないのは少年の問い掛けに答える者だけではない。 人一人の気配さえ感じることが出来ないのだ。 (ったくよぉ…) 少年は息を思いきり吸い込むとそれを一気に吐き出すかのように怒鳴った。 「誰でもいいから返事しろってんだよー!!」 ――――――。 (…ん?なんだ?…) あれだけ煩わしいほどに鳴り響いていた音楽が、ピタリとやんだ。 今までが騒がしかっただけに、嫌な静けさが辺りを包んだ。
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