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『―迷った迷った♪可愛い子羊♪―』 どこからか、楽しげな声が聞こえてくる。 (なんだ、いるんじゃねぇか) 「すいませ―ん、もしかして遊園地の関係者の人ですかー?」 『―可愛い可愛い♪迷った子羊♪―』 少年の問いに対する答えは返ってこなかった。ただ、楽しげにはしゃぐような声だけが、少年の耳に届く。 『―迷った可愛い子羊は、僕らと同じにしてあげよう♪―』 『『『―そうしよう―』』』 バンッ 「うわっ、なんだよ!?」 突然、パステルカラーの建物のドアが一斉に開いた。 建物の中は暗く何も見えない状態で、不気味な雰囲気さえ醸し出していた。
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