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「お、おい、ゾンビ君!」
ゾンビ君は、止めようとする虎木の手を払い、静止する警官を降りきって、店内を目指して走った。
もう犯人の射程内で、警察官もゾンビ君を止める事は出来なかった。
警察は大騒ぎだ。
「何だ、あの高校生は!犠牲者
が増えるだけだぞ!」
それは、ゾンビ君と一緒に居た虎木にも矛先が向く。
「君!あの高校生は、いったい
何なんだ?犯人の持ってる銃は
本物だぞ…少女だけじゃなく、
彼の命も危険だ!」
彼の命…その言葉を聞いた時、虎木の顔に笑みが浮かんだ。
「お巡りさん、あいつなら大丈
夫、それよりも少女の救出と
犯人逮捕の準備をしとった方が
ええんとちゃいますか」
「何が大丈夫なもんか!おい、
救急車を、もう一台回しとけ」
警察は最悪の事態に備えて、ゾンビ君の為に、救急車を手配した。
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