ゾンビになったゾンビ君

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 今は梅雨、そろそろ明けそう な気配もするが、相変わらず、 朝からジメっとしている。  そんな憂鬱な気分の中で、都内の某高校では、いつも通りの朝礼が行われていた。 「はい!出席を取りますよ」 【柳 幽子】やなぎ ゆうこ  2年B組の担任で27歳、独身 少しムッチリしたボディに、長い髪が似合う大人の女性だ。  次々に名前を呼ばれて、返事をする生徒達。 「屍君…屍君はお休みかな?」 【屍 生】かばね いきる  どこにでも居る、普通の男子 しかし、生きてるのか死んでる のか、解らないその名前から、 周りの人達からは『ゾンビ君』 の愛称で親しまれていた。  さて、そのゾンビ君だが、まだ学校には来ていない様子。 いったい何が有ったのか…
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