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隕石の直撃は免れたが、結果は、100円も拾えずに、ゾンビ君は、心肺停止状態で病院に搬送されたのだった。
搬送先の病院では、ゾンビ君を見守る家族の姿が有った。
そして数時間後…医師から、ゾンビ君の死亡が宣告された家族は、その場に泣き崩れた。
一方その頃、ゾンビ君は…
得意の水泳で、三途の川を渡りきり、閻魔大王と面接の最中だった。
「う―む」
何故か閻魔大王は、頭を抱えている。
「困ったのぉ、お前はまだ死ぬ
予定では無かったのだ…三途の
川を渡らなければ戻れたものを
爺さんと婆さんも向こう岸から
帰れと言っておったろうに…」
「あ!あれは帰れって言ってた
んですか?てっきり来い来いっ
て、手招きしてるのかと思っちゃいました」
閻魔大王は、ため息を吐く。
「はぁ…それにな、先ほど、
たくさんの人達が亡くなってな
今から、こっちは大忙しなんだ
落ち着くまで3日は、かかりそ
うだから、予定外のお前さんは
保留と言う事で、3日だけ魂を
預からせてもらう…その後
正式な手続きを経て、めでたく
死亡と言う訳だ!」
「おい!」っとツッコミを入れ
たいゾンビ君だったが閻魔大王
の顔が怖いので止めた。
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