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翌日の昼休み…
「え―っ!何で僕が!」
教室内に、ゾンビ君の大声が響き渡る。
「しゃーないやろ、居なかった
お前が悪い!」
明日の『クラス対抗陸上競技』で、ゾンビ君の出場種目は800m走に決定していたのだ。
折しも、ゾンビ君が閻魔大王と会ってた頃に、ホームルームで決まったらしい…
「伯爵は何に出るの?」
「ワイか?ワイは、お前も知っ
とる通り、運動は苦手や…
したがってワイは応援団や!
しっかり応援したるから頑張り
やぁ」
「はぁ…800mなんて走った事
無いのに」
「男ならグチグチ言わんと、
放課後に練習するからな、
逃げたらアカンで」
伯爵は、そう言うと昼食のパンを買いに校売に走って行った。
その姿を見たゾンビ君が一人
呟く。
「あの走り、絶対に僕より速い
よな…」
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