95人が本棚に入れています
本棚に追加
そして放課後…
伯爵の声がグランドに響く。
「オラーッ走れ!走るんや!」
グランドには、ヨロヨロと走るゾンビ君の姿有った。
「も、もうダメだぁ…」
「そうやな、明日が本番やから
今日は、この辺で切り上げて
美味いもんでも、食いに行きま
ひょか」
喜ぶゾンビ君
「Ohイェーイ!」
「なんや?元気有るやんか」
二人が目指したのは帰り道に有るハンバーガーショップだった。
美味い物、と言っても、そこは彼等の小遣いでは、これでもご馳走の部類だったのだ。
歩きながらゾンビ君が呟く。
「はぁ…やっぱり僕じゃ無くて
他の人が走った方が良かったん
じゃないかなぁ」
そんなゾンビ君の肩を叩きながら、虎木が励ます。
「何言うとんのや、今やお前は
スーパーアスリートやで、800
どころか、フルマラソンだって
お茶の子サイサイや、ワイの
目に狂いは無い…明日はワイを
信じて思いきり走り!」
「アハハ、何か伯爵に言われる
と、その気になって来ちゃうか
ら不思議だね」
そんな会話をしながら、ハンバーガーショップに近づくと、何やら人だかりが出来ている。
良く見ると、パトカーも数台確認できる。
最初のコメントを投稿しよう!