②数学〈パラドックスの話〉

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「シュレディンガーの猫」              では少しシリアスで難しい話をしましょう。              スイスの物理学者シュレディンガーは悩んでいました。              「化学に確立の解釈などは導入したくない………もっと明確であるべきだ😔」              そこで彼はある思考をしました。              「こんな実験はどうだろうか💡」              中の見えない箱を用意します。その中に猫を一匹入れる。              箱の中には機械があり、「ド」の音と「ソ」の音が混ざりあった和音を発しています。              そして、箱にはもう一つ装置があり「ド」の音が観測されれば猫は死んでしまうが「ソ」の音が観測されれば猫は生きることができる。              さて。              果たして猫はどうなる?              装置はどちらかの音を観測するでしょう。だから猫が生きるか死ぬかの結果に終わるのは確かです。              では、「観測する前の猫は死んだ状態と生きた状態が重ね合わさっている?」              これこそが「シュレディンガーの猫」と呼ばれるパラドックスです。              このことから派生して、ある科学者がこんなことを提唱しました。              「この世界は観測する者によってその姿を自在に変化する。だから観測者が認知しなければ、その物体は存在していないことになる。たとえそれが人間でも」             
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