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気付けば、辺りにはそれなりに人通りも増え始め、街道らしい賑わいを見せ始めていた
心無しか男の歩みも早くなって行く。
街道の行き着く先には、普段は決して開かれる事は無いであろう巨大な門扉があった。
更に近付いて行くとその脇に、正門に比べるとかなり控えめな門が見える。
その小さな門(と言っても、二頭仕立ての馬車がすれ違える位の巾はある)は、今は閉じているようだ。
門の前にはかなりの人々がたむろしている。
門が開くのを待っているのだろう。
ある者は弁当を広げ、ある者は昼寝をして、思い思いの時間潰しをしていた。
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