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まだそれほど人気の無い郊外の街道を、しっかりとした足取りで進んでいる男。
年の頃は二十四、五。
それなりにがっしりした体格を、ボロ布のような外套で包んでいた。
いや、見た目はボロ布だがよく見ると、縫い目もしっかりしていて中々に実用的な作りをしている。
かなりの年期を感じさせるその外套以外にも、コンパクトにまとめられた背負い袋、決して焦る事無く進める歩みが、彼がかなり旅慣れた男だと教えてくれた。
それに、腰に吊られた、充分に使い込まれた様子の、中型の両刃剣が、彼がそれなりの使い手である事も物語っている。
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