あかずきん。

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彼女はお婆さんが使っていた包丁を取り出しました。 幸せそうに眠る男… その男の素性も、性格も何も知らない男。 彼女は男の心臓を目掛けて剣先を向け、振り下ろしました。 痛々しい音と飛び散る滴の音。 同時に男の叫び声。 彼女は 暴れ始めた男が抵抗をする間も与えず突き刺し続けます。 何度も何度も何度も何度も何度も 飛び散る血しぶきにずきんは赤く赤く、染まってゆきました。 しかし、それだけでは彼女の心は収まりません。 目玉をえぐり出し 心臓を八つ裂きにし 腕や脚を切断し 舌を引き抜きました。 それらを小さく切り刻みお使いの為持ってきた籠へ入れました。 入らなかった分は調理し 皿へ乗せて机の上に乗せました。 その後、 新しいシーツを取り出し取り替え お使いの為に持ってきた花を枕元に添え 血まみれた老婆を寝かせ 言いました。 「おばあちゃん、いってきます。」 彼女は 籠を持ち、赤くなったずきんをかぶり直して帰宅しました。
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