8人が本棚に入れています
本棚に追加
―2週間後―
「13m●gis●rate?知ってるわよ。アタシの知り合いだし♪」
そう言いながらエレオンは借り物の愛用カタール、ナヤルタロン磨きを再開した。
「そろそろ、このカタールを修理してもらわないとなぁ…」
その言葉にセイランがカタールをじっと見ると確かに少し歪んできている気がした。
「力任せに攻撃するヒムダン(力型のダン)と違ってエレ姉は正確な急所狙いだから?」
「そ。だからカタールって実はちょっと使いにくいんだよねぇ…」
「ふ~ん…」
セイランも自分の愛用エクスデュランダルチャルを磨き始めた。
野宿ばかりしているので錆がないか心配だったが、土とモンスターの血以外はどこにも異常はないようだ。
「てかさ…エレ姉、たまにはパルタルカに帰りなよ。いつまでもレブデカにいるわけにもいかないじゃん」
「い☆や☆」
それはそれは素晴らしいくらいの笑顔だ。
最初のコメントを投稿しよう!