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「……でもな?」
閉じた目を開けてテルくんを見つめる。
「でも今こうやって一緒に居ても…本当は少し怖いんだ…またミサキが居なくなるんじゃないのかって…」
テルくんは天井を見つめながら言った。
横顔からでも分かる。不安そうな表情。
…そんな事思ってたの?
でも
そうだよね…ワタシはテルくんに一方的に別れを言って離れたわけだし…
そう思われても仕方ないかもしれない。
「…ワタシはテルくんと、またこうやって一緒に居られるようになってすごく実感する事があるんだ。」
「なに?」
「“ワタシはテルくんと居るのが一番幸せ”って事。」
そう言うとテルくんは照れたように眉毛をハの字にして微笑みワタシの頬にキスをした。
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