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寝そべったままテルくんがワタシの左手を握る。
「…俺、今本当幸せ…。」
「なに?いきなり。」
ソラを起こさないように小声でフフッと笑う。
「だって、まさかミサキとまた一緒に居られるようになるなんて思ってなかったしさッ。」
「またそれ言う~、それもういっぱい聞いたよ?」
「何回言ったって良いじゃん。本当に思ってる事だし。…ミサキはさ…」
「なぁに?」
ワタシの問いかけの後少し沈黙。聞こえるのは心地好いリズムを刻むソラの寝息。
「……ミサキは俺とまた一緒になれて良かった?」
「何それ??良かったと思ってなきゃ今一緒にこうやって居ないよ。」
言葉だけじゃなくて体でも
“大丈夫だよ”“ワタシも幸せだよ”
そうテルくんに伝わるように繋いだ手に更に力を込める。
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