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あたしをお姫様抱っこしたまま
名取くんは表情一つ変えずにリビングへと進んでいく。
間近に見える名取くんの顔。
表情が変わらないから何を考えてるかわかんないけど
あたしの心臓はドキドキドキドキ脈打って
今にも爆発しちゃいそうなほどドキドキしてる。
ゆっくりとリビングの大きなソファーに横たえて下ろされると
目をぱちぱちさせて名取くんを見詰める。
サクラ「…………な、名取くん…?」
イッセイ「…………賭けは俺の勝ち。お前は俺の言う事を何でもきく、だろ?」
サクラ「そ、それは、そ、そうだけどっ…こ、ここ、リビング…だよ?」
イッセイ「…………あんな悪趣味なベッドの上で抱かれたいの?」
サクラ「だ!抱く!?だだだだだ、抱かれたいって…そのっ………!!」
イッセイ「……………うるさい」
名取くんの余りにもストレート過ぎる発言に
あたしは心の準備も出来ずに慌てふためいてると
重ねられた唇で言葉を無理矢理塞がれてしまった。
名取くんの舌が
あたしの舌を絡め取って息が苦しい…
僅かな隙間から零れるお互いの熱い吐息が
恥ずかしくて恥ずかしくてどうにかなっちゃいそう!!
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