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その帰り道。だから……言わなくても分かるとは思うが、テストが終わっての帰り道だな。
俺は閃梨さんと2人で家に向かって歩いていた。
「テストどうだった?」
「まあまあですかね。閃梨さんに聞いたところも出ましたし、助かりましたよ」
「そっか、良かった!」
そんな会話をしていたが、俺はあることに気が付いてしまった。あることって言っても、大したことではないのだが。
何に気が付いたのかと言うと、3人ほど、俺たちの後をついてきている奴等がいるってことだ。それもあまり関わりたくない方のだ。
「お前たち、なんか用か?」
かと言って、この場から逃げるわけには行かない。だから俺はそいつらに向かってそう声を掛けたのだ。
「淳くんどうしたの……って、後ろの人たちはお友達?」
「閃梨さん、今はボケるところじゃないです」
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