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しかし、魔法としてはかなり効果があったみたいだ。
いつの間にか、どこかに歩いていってるしな。本人たちの意思ではないだろうけど。え? どうして分かるのかって? それはな……
「ちょ、俺の足!どこ向かっちゃってるんだよ!?」
「あは~ん!」
とかなんとか、色々騒いでいるからだ。まさかあれで自分の意思だとは、俺にも到底考えられない。
「じゃあ帰ろっか、淳くん!」
「あ、はい」
呆気に取られていた俺だったが、閃梨さんにそう言われるなり、いつものように家へと向かうのだった。
「……閃梨さん、本当に魔法使いだったんですね」
「ん?何か言った?」
「何も言ってないです」
まあ、分かりきっていたこととは言え、やっぱり驚いたよ。本当に魔法使いなんだな……って。
そんな風にして、俺たちは家に帰るのだった。
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