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そんなことを考えつつ、俺たち3人は何を間違えたのか、10mの高飛び込みの台へと登ってきていた。
ごめんな、修斗。俺もこんなところに来るつもりはなかったんだ。だからそんなに青ざめた顔をしないでくれないか?
「ん?なんだ、一体何を勝負しようって言うんだ?」
そんな中、空気を読めたのか読めていないのか全く分からない、五十嵐がそう聞いてきたのだ。とりあえず、空気は読めたことにしといてやるか。
「淳、悪いけど俺はパス……」
そして、顔が青ざめていた修斗は俺に対してそう言ってきたんだ。もちろん俺は、修斗に無理をさせるつもりはなかったんだ。だけど……
「遠野、俺が逃がすとでも思ってるのか?」
とりあえず、ここに鬼がいるのは間違いが無いみたいだな。後で謝るからな、修斗。
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