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なんて言って、覚悟を決めたような素振りは見せたものの……やっぱりここは高い。高さ10mともなると、厳しすぎる。
でも……五十嵐も修斗も飛んだんだよな(修斗はどちらかと言えば落ちた、だが)。
だったら、手違いだとは言ってもここに連れてきた俺が飛ばないなんて言うのは、そうは問屋が下ろさないだろうしな。
だから行くぜ? 俺だって男、やるときはやるさ。さて、前置きも長くなってしまったようだから、行くとするか。
いつの間にか、下の方には俺たち以外の客も集まってきていて、俺はどうやら注目を浴びているみたいだった。
内心、恥ずかしくて恥ずかしくて仕方無かったんだけどな? まさかこんなに人が集まってくるなんて思わなかったし。
そんなことを考えながら、俺は遥か下にある水面へと飛び出した。
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