プロローグ

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さあさあ、結構危険な状態を迎え始めたような気がするぞ? 未だに目を開くことは出来ていないが……少なくとも近くに誰かいることぐらいはわかる。俺だってそこまで鈍感じゃない。 「今回のご主人様は……あ、貴方ね?」 目を開くことを出来ない俺に対し、自分で「召喚された」と言ったそれは、俺にそう聞いてきた。 「あ、はい。召喚したのは俺ですが……」 ああ、早く姿が見たい。とにかく姿が見たい。声からして、恐らく女性だ。それも俺と年齢が結構近いであろう女性だ。 そして、こう言うときの女性って言うのは……大抵可愛いって言うのがセオリーなんだよ! いや、セオリーって言うだけだがな? 「ふぅん……貴方か。あ、もう魔方陣の光は消えてるわよ?」 うん、光が消えてるのなんてわかってる。逆にわからない方がおかしいさ。 ただ単に、目を開ける勇気がないだけさ。
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