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「あ、お邪魔してます……」
そこにいたのは、修斗でも五十嵐でも杏でもなく、紛れもない坂下さんだった。もちろん私服の。
……と言うか、とりあえず失礼なことを言ってしまったんだから、謝っておくべきだよな。「なんでいるんだー」なんて言われたら、そりゃ落ち込むに決まってる。
第一、遊びに来た以外に一体どんな理由があるって言うんだ? あれか、俺みたいに宿題を写させてもらいに来たのか?
「あ、あの……ご迷惑だったなら、帰りますけど……」
「え?あ、ああ!別に迷惑なんかじゃないよ?むしろ、大歓迎だから気にしないでよ」
俺がそう言うと、坂下さんは何やら嬉しそうな表情を浮かべていた。本当のことを言っただけなんだがな。
喜んでもらえたのなら、問題は皆無だし。
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