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「あ、淳くん。言い忘れてたけど、今日坂下さん泊まっていくからね?」
……あ、なるほどな。だから坂下さんはわざわざこんなものをくれたって言うわけか。それなら納得…………
なんて出来るわけないじゃねえかっ! なんだ!? いつの間にそんな話が進んでたんだよ? ましてや、俺はそんな話、今初めて聞いたわっ!
「よろしくお願いします!」
俺はそんなことを考え、内心は焦っていた。が、坂下さんがそう言い頭をペコリと下げてきたことによって、俺はこう言わざるを得なくなってしまったのだ。
「ああ、うん。ゆっくりしていってね?」
と。ここまでされて、さすがに無理に追い返すようなことはできないし、したくもない。これが杏ならわからないがな?
坂下さんなら、そんな変なことも無いだろうから、まあいいだろう。うん。
こんなことを考えていた俺を、後に悪夢が襲うような襲わないような……
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