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「で、何にしようか」
店へと到着した俺は、夕飯を何にしようか考えつつ、右手に買い物カゴを、左手はなんでも取れるように空けながら、色々と見て歩いていた。
時間帯的には、主婦の人やおつかいに来ているであろう子供達が多い時間だった。だからきっと、これは混んでいる方だろう。時々クラスのやつらともすれ違ったりするし。ここって意外と、色んなやつが来るのな?
そんな風に感心をしながら、俺は自分の持っているカゴへと視線を落とす。もちろん中は空。
「……あれか、もう外食とかそんなんでいいか」
やっぱり、いざ何か作るものを変えるとなると、やっぱりパッとは決められないものなんだな。主婦の人ってやっぱりすげぇよ。
「あれ、淳?」
その時、俺のことを後ろから聞き覚えのある、馴染みの声が聞こえてきたのだった。
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