夏休みとか宿題とか修学旅行とか、予定詰まりすぎじゃね?

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知りたくは無いけど……でも、知らなくちゃいけない。無いとは思うが、もしもだ。もしもだぞ? 杏がいることを、坂下さん……が知らないのはまだ良いとして、閃梨さんまでもが知らなかったとすれば……それは物凄くまずいことなんじゃないだろうか? 下手したら、不法侵入とか、そう言ったことにもなりかねないし。まあ、杏に限ってそんなことはしないと思うがな。 そう杏のことを信じながら、俺は閃梨さんに声をかけた。 「閃梨さん、杏がいることは……もちろん知ってますよね?」 「ああ、うん。知ってるよ?と言うか、淳くんが呼んだんでしょ?」 閃梨さんはゲームをしながら、俺の方を向かずにそう言ってきた。 なるほどな。杏らしいと言えば杏らしいことをしてるのかもしれない。かも、だけどな。
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