夏休みとか宿題とか修学旅行とか、予定詰まりすぎじゃね?

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「ところで杏、お前はなんでここにいるんだ?」 「えっ?」 俺がそんなことを聞いたからだろうか、予想外の質問をされたのであろう杏は、そう言って、明らかに焦っているようだった。 ……まあ、閃梨さんたちには「淳に呼ばれたー」とかなんとか言ってるんだから、今さら嘘だなんて言えないだろう。 「そっ、そんなの……あんたが私に、晩御飯を作ってって頼んだんじゃない……」 「あれ?俺、いつお前に頼んだっけ?」 かなりまずそうな顔をしていた杏は、俺のその言葉を聞いてうつむいてしまった。表情は前髪に隠れてしまい、確認はとれない。 ただ……悔しがっているのであろうと言うことは、今まで長い間(幼なじみとして)付き合ってきたからこそ分かる。 そして、この後の展開も、おそらくいつも通りであろうと言うことだって分かるんだ。
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