プロローグ

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まあそれでも、聞いてみる価値がないわけでは無いだろう。さっきも言ったが、ダメ元だ。聞くだけ聞いても問題はない。 「あの……1つ聞いても良いですか?」 「ん?私に答えられることならいくらでも」 そう言われた俺は、机の上に置いてあるさっきまで勉強していた教科書やノート、そして俺の成績表を……白樫さん? 閃梨さん? ……どっちでもいいが、とにかくそれを見せつけた。 「えっと……これがどうかしたの?」 「とりあえずこれを見て、正直な感想を教えてもらえますか?」 俺がそう言うと、白樫さん(そうとりあえず呼ぶことにした)は、俺が持っていたものを手に取り、そして色々と考えているようだった。 はは……どうだ? さすがにここまで酷い成績表を見たこと無いだろう? さあ、早く本音を言ってくださいよ! 白樫さん!
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