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俺はしばらくの間、俺は窓の外を流れていく景色を眺めていた。理由は無い、ただ単にすることがなかったから、それだけだ。
「淳、暇なら私たちと一緒に大富豪でもしない?」
「ん?ああ、そうだな。いいぞ、やるか」
そんな中で、杏が俺のことを誘ってきたのだった。まあ、せっかくの旅行だしな。少しはこう言う時間も楽しまなくちゃ、損なのかもしれない。
……なんて、カッコいい感じで言ってみたけどさ。実際は「ただ暇だったし、それなら暇潰しになることでもしちゃうか」みたいなノリだ。
さて、そう言えばさっき「大富豪でも……」みたいなことを言ってたよな? 自慢じゃないが、俺は大富豪がかなり強い。
いや、自分で自分を持ち上げるとかじゃなくて、一緒にやったやつらに常に言われ続けてきたんだ。
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