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なんて事を言ってみたが、実際は逃げる場所なんて言うものは存在せず、俺は大人しく席に座っていることしか出来ないのだった。はぁ。
「はい、全員降りる用意しろよ!後10分ぐらいで到着するからな!」
重い空気に飲み込まれ始めてから……そうだな、大体1時間くらいだろうか? 五十嵐がやっとそう言った。
ちなみに、実際の時間は1時間くらいだろうと、俺にしてみればもっと長かったような気がしてならなかった、うん。
「やっと着くわね!」
「楽しみですね」
「たくさん遊んだりしちゃうよっ!」
すると、さっきまでの態度とは一変、3人は沈みこんでいたいたのが嘘のように、そんな反応を示していたのだ。
……なんなんだ、俺に気を遣わせるのが目的だったのか、こいつらは?
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