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「あ、戻るんだ?」
俺が部屋から出ると、ちょうどどこか(持って帰ってきたものを見れば、売店だと言うのは一目瞭然だが)から帰ってきたところの用だった。
もちろん、杏と閃梨さんがだけどな? 他のやつらのことなんて知らん。
「ああ、とりあえずは用事が済んだからな」
「あ、やっぱり私たちは用無しだったって言うわけね」
杏はそう言って、多少不満の残るような顔をしつつも、俺に袋を突き出してきた。何がしたいのか、それはわからないが。
しばらく沈黙が続く。俺はただ立ったまま、杏は俺に向かって袋を突き出したまま。坂下さんはなんか困ったようにしている。
ふむ、耐久戦なら負けないぞ? 正直、忍耐力とかにはなかなか自信があるからな。
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