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「しかし……あんなことをしたあとにも関わらず、よく素直に渡してきてくれたよな」
部屋に戻り、ベッドに寝転がっていると、俺はそんなことに気が付いた。あの杏がだからな、少しびっくりだ。あ、そういやさっきのには何が入ってるんだろう?
ふと中身が気になった俺は、ベッドの横辺りに置いておいた袋を持ち上げる。そして袋の持つ部分を片方ずつ掴み、左右に開いた。
「……なんだ、これ?」
そこに入っていたのは、何やら物凄く高そうな感じの木箱のようなものだった。なるほど、だから何となく重たかったのか。
……なんて風に終わるはずもなく。やっぱりこう言うものがあるとなると開けたくなってしまうわけだ。
ほら、仕方ないだろ? 中身も気になるしさ。
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