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「なんだ、これ?」
木箱の中に入っていたのは、見た目は固そうな……しかし触れてみると柔らかい、棒のような形状をしたものだった。
ふむ、使い道は全くと言っていいほど分からないな。と言うか、杏はこれが何かを知っているのだろうか?
よくわからない「それ」をつついたり曲げてみたりしながら、俺はそんなことを考えていた。木箱に入っていたのだから、そんな安いものじゃないんだろうな……とかも考えていたし。
「まあいいか。とりあえず一旦しまっておいて、また後でとかに聞くことにしよう」
あんまり考えすぎても意味がないと思った俺は、そう決めるなり「それ」を木箱にしまい、そしてきちんと金具を留めた。
そして念のために修斗に見付からないよう、ベッドの下に隠しておくことにしよう。
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