389人が本棚に入れています
本棚に追加
夜。俺は各部屋に備え付けられている電話が鳴り響く音で目を覚ました。ふむ、そんなに長い間寝ていたのか。
「はいはい、今出ますよっと」
こんな時間に俺のもとへ連絡をしてくるなんて、閃梨さんしかいないだろう。一応、坂下さんと杏が寝静まったら連絡をくれるみたいだったし。
だから俺は、修斗を起こさないようにしながら受話器を取ったのだった。
「もしもし?」
『あ、淳くん?私だよ!』
「閃梨さんですか、おはようございます」
『おはよう……っていう時間では無いと思うけど、まあいいや。で、修斗くんはもう寝てる?』
……確認するのを忘れてたよ。第一、修斗が帰ってくる前に寝ちゃってしまっていたんだ。あいつが帰ってきてるのかどうかも怪しいよな?
最初のコメントを投稿しよう!