389人が本棚に入れています
本棚に追加
待つこと15分。閃梨さんは何やら小さい箱のようなものを持って、俺たちの部屋へとやってきた。
「お待たせ、淳くん!」
「全然気にしないで下さい、閃梨さん。きっと用意か何か忙しかったんですよね?」
俺がそう言うと、閃梨さんは1度頷いてからこっちへと近づいてきた。ふむ、どうやらあの箱に何か大事なものが入っているみたいだ。
……さて、とりあえずこれからは忙しくなりそうだから、俺は大人しくしてようかな。閃梨さんもなかなか真剣な表情になっているし。
「あ、淳くん!ちょっと頼みがあるんだけど、いいかな?」
「え?あ、はい。別に構いませんよ?」
大人しくしていようと思った矢先、閃梨さんはそう言って俺のことを呼んだ。
……厄介事じゃなきゃいいんだがな。
最初のコメントを投稿しよう!