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「なんですか?」
「あ、うん。さっきさ、周防さんから何かもらってたよね?」
「……何で知ってるんですか?」
うん、正直な話をさせてもらうと、何で知っているか何て言うのは分かっている。だから聞くって言うことはしなくても良かったんだけどな。
「あ、ごめんごめん!ほら、私ってさ……」
「読心術があるって言いたいんですよね?」
「……あ、うん」
俺がそう言うと、閃梨さんは実に反省をしているような表情を浮かべていた。別に何も悪いことはされていないんだがな。
まあでもとりあえず、さっき杏からもらったものがどうとか言ってたよな? だったら一応渡した方が良いような気がする。
そう思った俺は、杏からもらった木の箱をベッドの下から取りだし、そして閃梨さんに渡したのだった。
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