親睦旅行とイベントと……

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俺が気付いたこと、それは……修斗の身体がなにやら青白い光を発しはじめていることだった。 閃梨さんはそんなことも気にせず、呪文を唱え続けている。これはきっと、起きて当たり前のことなのだろう。 「ふぅ……淳くん、お疲れ様。無事終わったよ?」 「あ、はい。お疲れ様……って言う言葉で大丈夫なのか分からないんですが、とりあえずお疲れ様です」 「あはは、ありがとう淳くん。後は修斗くんの身体から出てる光が収まれば……」 そう言った閃梨さんの表情が、次の瞬間、険しい表情になったのを、俺は見逃さなかった。今まで見たことのない表情にな。 閃梨さんの目線は、部屋の入り口を見ていた。だから俺は、閃梨さんの見据えている方を見たのだった。
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