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「……え?私、いつも通り食べ終わったつもりなんだけど?」
「いやいや、まだ他の奴ら食べてるじゃないですか」
俺がそう言うと、閃梨さんは杏や坂下さんを見回す。そしてその事に対する違和感を覚えていたようだった。
……まあ、俺も違和感は覚えているんだけどな? いくらなんでも食べ終わるのが遅すぎるわけで、なのに俺と閃梨さんは普通に食べ終えている。
「淳くん、ちょっとこっちに来てもらってもいいかな?」
「え?あ、はい」
俺がそんなことを考えていると、閃梨さんは俺のことを自分の近くへと呼び寄せてきた。それも、すごい難しそうな表情を浮かべながら。
つまり、何かまずいことが起きているとか、そう言う風に考えるのが多分1番有り得るだろう。
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