家庭教師は魔法使い!?

親睦旅行とイベントと……

大体、何も役に立つことが出来ないって言うのが嫌なんだ。だから俺自身が俺自身のため、そして閃梨さんのために頑張ろうって思える。

「淳くん、そんなに固くならなくても全然大丈夫だよ？そうだな……多分、仮に襲ってくるようなことがあったとしても、そんなすぐには来ないと思うよ？」

「いや、まあ、それは多分そうなんだろうなって言うのはわかってはいるんです」

わかってはいるんですけど、そう続けようとして、俺は口を開くのをやめた。もしかしたらこの間にも、俺たちを狙っているやつらはいるかもしれないからだ。

だから今は、少しの小さな物音も聞き逃すわけにいかないんだよ。